産婦人科ヒストリー

産婦人科の歴史は、どの国でも他の医療科目と比べて、浅いものになっています。

なぜなら、産婦人科はもともと医療の分野ではなかったからです。

特に産科という出産にかかわることについては、医療の範疇に入ってきたのは西欧でも18から19世紀に入ってからとなるくらい、新しい医療の分野になります。

なぜ産婦人科は医療ではなかったのかというと、出産は医学によってコントロールされるものではなく、お産婆さん、今で言う助産師さんが出産を手伝う方として存在しており、正常で一般的な出産はお産婆さんが行なうもので、医学の力を借りるのは、帝王切開などの外科的処置を必要とする場合やその他何かしらの危険が伴うことが明らかな場合だった時だけだったからです。

それまでは、お産婆さんが出産のお手伝いをするうえで、何らかの原因により赤ちゃんもしくは母親が亡くなってしまうことは、仕方のないこととされていました。

そのため、出産は女性にとって命がけの出来事だったわけです。

それが、この鉗子の出現により、それまで産道を通ることができなくて難産もしくは死産しか方法がなかった赤ちゃんが、生まれて来るようになりました。

このことは、女性にとって非常に画期的なことで、とてももてはやされることとなりました。